繰り返しから見えるもの

tomoko san 1

響舞「カピュムとパピュム」最多出演、今年でなんと10回目の出演となるミフューレクラスのとも姉さん(ミフューレクラスは、レッスンを始められてから3年目以上の方のクラスです)。
出演者の中でも、ひときわ存在感を放つ彼女が、今年の舞台に向けての想いを寄せてくださいました。

題名でもある、「繰り返しから見えるもの」。
彼女しか見えない景色、そのひとひらを感じていただけたらうれしいです。
記念すべき10回目の舞台。
さて、本番では、とも姉さんの瞳にはどんな景色が映るのでしょうか。


響舞が始まって10年。毎年同じ舞台に立ってきた。
たぶん誰よりもたくさん「カピュムとパピュム」や「Waltzing-para」を唄っている。
それが何だろうか。

まだわかっていない。
わかったかと思うと、その先のわからないものに気づいてしまう。
ふっとわかって、そこではじめてわかってなかったことに気がつく。

何度も繰り返すことで、緊張の意味は変わってきた。
慣れや傲慢の足元に深い落とし穴があることを覚えた。
足らないことへのもどかしさとどう折り合いをつけようか、いつもそこに行き当たる。

いわゆる“正しい”ことはたいして大事でもなくて、大事なことは自分以上に身体が知っている。
だからこそ、身体に訊いて、自分に正直であれば道は拓けるとわかっているのに、
正直ってなんだ?と考えてしまう。
道を塞ぐ大きな岩は、誰が置いたのでもない、自分が置いていたのに、
気づくまではそうとはわからない。

自分であることを求められ、突きつけられ、それを放つことを覚えていく仲間を見て、
それは他人事ではないこと、簡単ではないこと、困ったことに歓びでもあることを知る。

そう、困ったことに楽しいのだ。
自分を表現するとは、なんて楽しいのだろう。

あぁ、またこの季節だ。
今度はどこまでできるだろう。

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