職場のムードは、声を使って変えていこう!

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会社の雰囲気は仕事の進み具合や人の入れ替わりで日々変化します。一日の中でも、主張し合った後に話しづらくなったり、ちょっとした一言が引き金でお互いに黙り込んでしまったり、人間関係でモヤモヤすることがあるのではないでしょうか。

声は気まずくなる原因を作り出すこともある一方、そのムードを打開する方法としても、その響きや音色を活用できます。

今日のポイントは3つです。
1. ギクシャクしてしまうのは声が原因?
2. 職場の雰囲気を変える声の使い分け方
3. 実際のオフィスでの活用法

ではそれぞれについて説明します。

 

1.ギクシャクしてしまうのは声が原因?

仕事を進める上で、人は情報をしっかり伝えようと努力すると同時に、無意識のうちに仕事への想いを織り交ぜているものです。例えば社内ミーティング。新たな戦略を立てる際には調査したデータと分析結果を話し、自らの経験や仕事への想いを織り交ぜながら、ビジョンを語ります。

自分の想いを込めてビジョンを語るときに、情報を伝えるストレートな「当てる」声で、そのまま感情を込めて話を続けると、聞いている方は「なんだかイヤな感じ」とか、「あの人の言っていることは通用するのか」と不快感や不信感を抱いてしまいます。正確な情報伝達以外のことは、声が胸に突き刺さるような言い方はNGなのです。想いを語る時には、頭の上で広がりを感じさせる「越える」声を使いましょう。

反対に、正確な情報伝達が必要なときに、やわらかい「越える」声で情報を伝えると、聞き手の緊張感や注意を損なってしまうことがあります。「え?何のこと言ってたんだっけ?」と混乱させ、相手をイライラさせてしまうのです。

 

2. 職場の雰囲気を変える声の使い分け方

職場で声を使い分けられたら、強い武器になります。「当てる」と「越える」を、状況に応じてイメージするのが使い分けのコツです。ではその違いを想像しながら実践してみましょう。
まずは胸に口があると思って「おー」や「もー」と声を出します。
胸の前に丸い声のボールを作るイメージを持ちましょう。
相手のいる方向を定めて次のどちらかで話しかけてみます。

「当てる」
まっすぐに、相手の胸に向かって当てること。確実に届けるのが「当てる」役割です。声のボールを揺らしたり曲げたりせず、直球を投げるイメージです。

「越える」
声のボールで放物線を描くように、相手の頭の後ろに落とす感覚で放出します。

 

3. 実際のオフィスでの活用法

声が変わると職場のムードがガラリと変わります。
声の出し方のイメージをつかめたら、身近な人とのコミュニケーションで実践しましょう。

例えば同僚に「今、どこまで進んでる?」と少し尖った言い方で聞かれたとします。こちらもその勢いを受けて「今日中には終わるよ!」と直線的に「当てる」声で答えたら、お互いに嫌な感情が残ります。一瞬、仕事の内容よりも、互いの言い方に対するモヤモヤが生まれてしまうでしょう。

提出締め切り等に迫られ、緊張感のある職場ムードを共有するのは大切なこと。相手の気持ちを汲み取りながら、仕事のペースを合わせることも必要です。しかし、相手のスピードにつられて、語調まで同じにする必要はありません。相手にどう受け取って欲しいかを考えて、「当てる」「越える」声の使い分けをしましょう。

相手が「仕事はどこまで進んでるんだ!」と強い語調で当ててきても、いったん受け止めてから返答します。「今日中には終わらせよう、まだ時間はある、大丈夫!」というように、その時の想いで越えるように返していけばトラブルは回避できます。

声の出し方や対象を考えていると、周囲からの反応は必ず変わります。1対1の会話以外でも、周りはあなたの声を聞き、その様子はしっかりと観察されています。

予算や収支、商品の機能などの確実な情報は「当てる」声できちんと理解される。期待や好奇心、安心を抱かせたい時は「越える」声で相手を包み込む。そんなあなたという人間性に信頼感が生まれ、周囲からは話しかけやすい存在となるでしょう。

職場のムードは、自分から、声を使って変えていきましょう!