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声と空間

声の勉強をする。

というと、いわゆる何かメッセージを相手に届けることによって
人を導く、人の心を動かし行動させる、ということを生業としている人が行うもの。

と思っている方が少なくないと思います。
実際、そういうご職業の方が声を勉強することは大きなメリットがあります。

では「そういう職業」ではない人は、声を勉強する必要がないのか。
私はどなたも、声を磨いた方が絶対にいい!と考えます。

以前の記事で、パリにある「世界一人の声が気持ちよいレストラン」の話を書きました。
私たちは、ある空間をより心地よくするために、掃除をしたり、インテリアを整えたり、香りを焚いたりします。「音」に関していうとBGMを流したりします。

さあ、それでバッチリ空間が整うのか。
否。

そこには必ず人が存在します。
人の姿や、人の出す音もその空間には大きな影響を与えます。
そして人の出す音、その一つが「声」です。

私たちのたわいもないおしゃべりも、独り言も、ため息も。
その場に影響を与える音です。

その声が「良い音」であることは、その空間の質を高めます。
たった1人が良い声でも、意味がないのでは?と思われるかもしれません。

けれど、良い声には良い声を呼ぶ力があります。
だから、冒頭の「世界一人の声が心地よいレストラン」が存在するのでしょう。

かのアインシュタインが
「何かが振動すると、宇宙全体の電子はそれに共鳴する」というようなことを言ったと聞いたことがあります。
声も振動。私たちの声がもしかすると宇宙空間までにも影響を与えていると思うと、不思議な気持ちになります。

さて、今回選んだ写真は、約10年前にスリランカに旅をした時に宿泊したホテルでの朝のヨガクラスに参加した時のもの。

最後に仰向けになった後、先生の合図で「あー」と声を出す時間がありました。日本でヨガのクラスに参加した時には、声を出すことがなかったので、少し驚きましたが

世界中から集まった一期一会なメンバーでただただ声を響かせる。
そこはとても平等で穏やかな空間で、とても気持ちよかったことを
今でもとてもリアルに覚えています。

インストラクター 彩

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