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アレサ・フランクリン

アレサ・フランクリン。シンガー、音楽ファンならば誰もが耳にしたことのある名前であろう。
アメリカで最も偉大なシンガーとして国民に愛され続けた。
ゴスペルという音楽を世界的に認めさせた人だと僕は思う。
アレサが歌うと全てが名曲になると言われるほど彼女は旋律の持っている力を芯の底から湧き出させる。

先日、アメリカ元大統領オバマ氏の話しである。
本当に苦しかった時、どれだけアレサの歌に救われたか。と語ってくれた。
多くの政治家、アーティスト、アスリート。牧師たちがアレサに救われたと口を揃えて言う。
それは何故なのだろう?間違いなく僕もその一人である。

ひとつ言えるのは、誰もが「勇気をもらった」「背中を押してくれた」などと言わない。
みんな「救われた」と同じ言葉で彼女の思い出を語る。

SNSで偶然アレサの晩年の歌がアップされていた。
しばらく手が止まった。
アレサの人の苦しみを呑み込むような歌。テクニックでは到底追いつかないアレサの人間性に溢れる声。

今の時代にアレサがいたらアメリカをはじめ多くの人種が気づくことだろう。
人間を最後に癒すのは人間だと。
進化は素晴らしい、でもそこだけは忘れてはならない。

アレサ・フランクリン。
本当の意味で偉大なシンガーだった。

楠瀬誠志郎

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