声とお肌と乾燥 #2
こんにちは!
本日は前回の続き
声とお肌と乾燥のvol.2となります。
では早速スタート!!!
●喉の乾燥ってどういうこと?
声がつくられる器官のことを、「声帯」と言います。
声帯は、2枚のヒダであり、筋肉、靭帯、粘膜でできています。
さて、みなさん粘膜ってどんなイメージでしょうか?
パサパサ?
湿っている?
きっと多くの方が、湿っている状態をイメージしてくださると思います。
乾燥とは、この粘膜の湿りがなく、パサパサしている状態のことです。
《 声帯の構造 》
●なぜ声帯が乾燥していると声に良くないのか?
「声」とは、声帯の2枚のひだ(粘膜部分)が吐く息(呼吸)により振動(擦り合うこと)し、共鳴腔で響となり声(音)となります。
呼気によりスムーズな振動を促すには、粘膜の湿りはとても重要です。
乾燥状態のところに息を吹きかけて、発声し続けても、上手く振動ができないどころか、
声枯れ、痛み、エスカレートすると、声帯ポリープや結節と言った様々な病気へとつながります。
●ドリンクを飲めばいいの?
はい、もちろんドリンクを常に飲むことも大切です。
しかし!ここでお伝えしておきたいのが、「飲み物を飲んでも声帯には直接触れない」ということ。
喉は、気道と食道に分かれています。
食道・・・食べ物、飲み物が通り胃へと繋がる道。
気道・・・呼吸(息)の通り道、肺へと繋がる道。
声帯は、この気道の途中にひょっこり現れます。
男性女性とも喉仏のあたり、喉の正中(真ん中)に位置します。
なので、何を飲んでも食べても直接声帯へと触れることはないのです。
では、なぜ水分を取るのか?
一番のポイントは、体内からの乾燥を防ぐことができるから、です。
冒頭でもお伝えしましたが、声帯も身体の一部です。
ですが、まず飲んだ水分は、生命を守る為に主要な臓器へと送られます。
その後方で「ここにいまーーーーす!」と手を挙げているのが、声帯さん。
「喉が乾いてから飲むのでは遅い」と言われる理由のひとつは、喉(声帯)が乾いている状態では、身体全体に水分が行き渡っていない状態と言えるからでしょう。
声帯まで十分な水分が行き渡るには、1日の2リットル以上の水分摂取が望ましいと言われています。
(声のお仕事をされている方は、3リットルとも!!)
そして何より気をつけていただきたいのが、飲み物の種類です。
ちなみに、直接声帯へ水分を届ける為にはどうしたら良いか?
耳鼻咽喉科でもおなじみの、蒸気がとても有効です。
お風呂の蒸気の中でリラックス!たっぷり呼吸をすることは最高の環境ですね。
余談ですが、昔ライブ前日にすごく喉の調子が悪く、
若かりし私は、とても焦り、ボールに熱湯を注ぎ、布団の中に潜り蒸気を吸い込むという荒技を数時間続けて、
喉を見事回復させました!
布団ジメジメです。
他の方法が思いつかなかったのか…(笑)
(あまりにも乾燥が酷い時には、ネブライザーも有効ですが、ぜひ日常から習慣できることで整えていきましょう!)
続きはまた来週!
Vol.3ではの声帯に良い飲み物の種類についてお届けします。
お楽しみに。
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