パラと音の世界 #1
こんにちは。
今月はスタッフの大地が担当いたします。
先日受講生を対象にオンラインにて「パラゼミ」を開講いたしました。
テーマは「Making Of Entrance Source Vol.1」
楠瀬誠志郎 こえの学校 Breavo-para(以下BP)で制作しているエントランスソースができるまでを楠瀬が解説していき、人体への効果を聴覚と視覚から学んでいきました。
今回のブログでは「エントランスソース」について改めて詳しくお伝えしていきます。
パラゼミを受講された方はもちろんのこと、この記事を読まれた方にもBPで使用している「音」の魅力を感じていただけたら幸いです。
本編に入る前に音への捉え方がアジア人と欧米人、アフリカなど地域によって違うのはご存知でしょうか?
さらにとアジアの中でも日本、中国、韓国など国ごとさらに捉え方が細分化されているのです。
数年前、面白い事例がありました。
ある学者がキューバにて開催された学会に参加した際、外では虫の声がすごくてなかなか集中ができないことがありました。しかし参加していた各国の学者たちは虫の声がしたことすら記憶にないのです。
さてこれはなぜなのか?
この説明をするのに脳の働きを1つご紹介します。
脳は右脳と左脳に分かれており、それぞれ得意分野が違います。
ここまではご存知ですね?
右脳は音楽脳といわれ、音楽をはじめ機械音や騒音など音を処理します。
左脳は言語脳と言われ言葉の理解、論理的知的な処理を行います。
ここまでは日本人も西洋人も同じです。
ではなぜ、学会において違いが見られたのか。
それは虫から発せられる音を「声(言語的)」と捉えたか「音(騒音)」と捉えたかの違いがあります。
昔から日本人は自然から発生されるものを「声 (言語)」としてキャッチする特性があるそうです。
言われてみれば 風や水、森や山、水、海、火など日本人は自然音に無意識に耳をすませていますよね!
当たり前に使っている 水がサラサラ とか 虫の声がリンリン などの表現は実は世界から見ると珍しいそうです!!
日本人は自然の音も言語と捉えるため、低い音から高い音まで幅広い音をキャッチしようと自然と脳が働いてるのです。
ここをしっかりと覚えていてくださいね。
さて、本題に戻ります。
1回目は音の基本的な部分について書いていこうと思います。
いきなり勉強会みたいになってしまいますが、、
ここを押さえておくと本編がより分かりやすくなるのでしばらくお付き合いください。
音の単位
■ 大きさ (dB/デシベル)
詳しく知りたい方はこちら↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AB■ 高さ(ヘルツ/Hz)
1秒間に振動する波の数
の2つで構成されています。
特にヘルツ/Hzはこの後もたくさん出てくるのしっかり頭にいれておきましょう!
音の種類(産業技術総合研究所の定義から)
■ 振動 (vibration)
音の状態が一定に定まらず揺れ動く事象。
機械振動など「ある座標に関する音の大きさが、その平均値又は基準値よりも大きい状態と小さい状態とを交互に繰り返す変化」■ 波(wave)
物理学において波動と言う。決まった周期的変化が空間方向に伝播する現象。
振動の横軸は時間、波動の横軸は距離で表される。
BPにおけるこの2つの違いをカテゴリ分けすると
振動:発声
波動:サウンド
になります。
本テーマでは「波動:サウンド」についてさらに掘り下げていきますね!
人間は24時間、365日ずっと音の世界の中で生きています。
自然界は1Hz~100万Hz以上の音が存在しています。
しかし人間の耳に聴こえている音はその中の10,000,000分の1程と言われています。
逆に言えばこの世界の音はほとんど聴こえていない生物なのです。
しかしながら、前に述べたように耳では聞こえていなくても脳では感じることができているのです!
BPのエントランスソースはその “ 耳では聴こえない周波数も含めた自然(Nature)音の波と、13音階という共通言語を融合した音の波 ” で創作されています。
自然の音を使った音楽コンテンツとしてヒーリングミュージックという言葉を聞いたことがある方が多いと思います。
似ているようで実はこの2つは全く別の狙いで制作されています。
いくつも事例があるのですが例をあげると
■ ヒーリングミュージック
・・・精神的、肉体的にリラックスを促す音の空間と音を積み重ねた音楽。
■ entrance source
・・・脳幹に対して覚醒を起こす波。
(それぞれ目標とする脳波分類があるのですが、これはまた別の機会に!!!)
今回はこのあたりで!
いきなり知らないワードが飛び交いましたかね。
次回は「周波数ごとの人体に与える影響」と BPのエントランスソースには実際、どのような音が使われ、どうのような効能を狙って制作しているかを検証していきます。
それではまた来週!!
この記事へのコメントはありません。