世界最高キャストで来日した「イル・トレヴァトーレ」とヨーグルト。
作曲家ヴェルディの作品の中で最も美しいメロディーの宝庫「イル・トレヴァトーレ」
三角関係、呪い、復讐という悲劇的な結末へ突き進む内容なのですが、劇中の音楽は美しいメロディーの洪水です。
国立バーリ歌劇団(イタリア)2018年に現在考えられる最高の布陣で日本公演が行われました。
高額なチケットは瞬時に売り切れ、その舞台は現在でも最も素晴らしいオペラだったと語られています。
彼らが世界ツアーをする時に必ず同行するスタッフがいます。
そのスタッフとはヨーグルトの職人さんです。
世界最高のメッゾ・ソプラノ、ミリヤーナ・ニコリッチ。世界で最も注目されているソプラノのスヴェトラ・ヴァシレヴァ。
ヴェルディの作品には真っ先に起用されるテノール、フランチェスコ・メーリ。そうそうたるメンバー。
その彼らのコンディションを支えているのがヨーグルトなのです。
楽屋の廊下には大きな樽が所狭しと並べられています。その樽の中には職人さんの毎朝作るヨーグルト。
それを彼らは水代わりにとにかく飲む。飲む。飲むなのです。
ヨーグルトの成分が喉、身体に良いことは歌手であれば当然の如く理解をしていますが
その飲む量が彼らは半端ではありません。
イタリアのシンガーたちが喉を潰したという話は聞いたことがありません。
4時間近い舞台を半年続けても潰れない声。
勿論、数々のメンテナンスとトレーニングを欠かすことはありませんが、ヨーグルトの力がこの芸術を支えていることも確かです。
世界最高峰の芸術とヨーグルトの関係性。
面白いものがありますね。
もし、喉のコンディションに不安があったら是非お試し下さい。
国立バーリ歌劇団を支えているヨーグルト職人さんに心から感謝を致します。
あなたたちがいてくれたからこそ世界最高峰のオペラを楽しむことができます。
有難いことです。
楠瀬誠志郎
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