五感を研ぎ澄ます、春
インストラクターの宏美です。
例年より早く始まった桜の開花。
桜の季節があっという間に終わると、新緑がキラキラ眩しい季節がやってきます。
かけ足で過ぎていく春の中で、新緑の季節が、一番好きです。
昨年の秋から、心に決めて毎月一回訪問している場所があります。
最寄駅を6時前に出る電車に乗って、県境を3回越えて、片道3時間の鈍行列車の旅です。
今月は、ちょうど新緑の一番素敵な時期にあたりました。
春にしては少し汗ばむ陽気の中、眩しい光を浴びて、緑の樹々が迎えてくれます。足元には、すみれの花。見上げると、清々しい青空の下に、黄緑色のまだ若い緑の樹々が、さわやかな木陰をつくってくれていました。
風に揺れる木の葉の音を聴く。そして鳥たちが少し賑やかにさえずる中を散策すると、少し大きく成長しつつあるタケノコや、土を持ち上げて少しだけ顔を出したタケノコも生えています。
つい忘れてしまいますが、私たちも、木々や虫、動物たちと同じ、自然の一部です。
静かで賑やかな散歩道を歩きながら、ほんの少しでも自然の中に身を置くことの大切さを思いました。
Breavo-paraのスタジオは、自然の音をたっぷり使った音(ソース)で空間を満たしています。
声を出し、響かせるために大切なこと、それは見る、聴く、嗅ぐ、触れる、そして響かせる…さまざまな感覚を磨きながら、身体の本来の働きを呼び覚ますことではないでしょうか。スタジオのレッスンは、受講生の皆様の五感を呼び戻す、身体をリセットさせる時間でもありたい。そんなことを感じた、ある晴れた休日でした。
インストラクター宏美
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