和太鼓と「胸の口」
こんにちは。インストラクター彩です。
少し前のこと。
渋谷のオーチャードホールで「和太鼓パフォーマンス集団 DRUM TAO(ドラム タオ)」の舞台を観る機会をいただきました。
一階席の真ん中より少し後ろ辺りの列でしたが、席はど真ん中。
幕が開くと、今まで見たこともないほど巨大な和太鼓が舞台中央に。
大きな和太鼓の音って、どう感じるんだろう。
全身で振動を受け止める感じかな。
と自分なりの予測を立てながら、期待に胸を膨らませていました。
実際、演奏が始まって…
太鼓の音を一番感じた身体の場所はどこだったでしょう…。
そう、Breavo-paraでいう「胸の口」いわゆる「胸骨」です。
「え、ここ!?そうなの?マジ?」
という声と
「ほほう〜そうかそうか、やっぱりそうなのか!」
と、答え合わせをするかのような声が頭の中で聞こえます。
理にかなっている。
身体はそうなるようにできている。
胸の口に音を流せば、響くようにできている。
改めて実感しました。
楠瀬誠志郎 こえの学校 Breavo-paraでは
声帯で出した音を「胸の口」に流すことで、響きを大きく拡大させていきます。(骨振動)
今まで喉だけに頼っていた声が、身体の骨や筋肉まで使うことで
驚くほど楽に、豊かに、そして自分らしいものになっていきます。
さて、余談ですが
この演奏の最中、私の周りに座っていた子供たちが、
次第に気持ちよさそうに眠りに落ちていきます。我が家の娘も。
これは、私の推測ですが
「振動」って人を緩ませる、リラックスさせる、安心させる。
その証明なのではないか、と感じました。
(パフォーマンスは本当に素晴らしかったし、
もし、音そのものが不快だったら、あんなに大きな音の中で、
眠るなんて、絶対に無理だと思うのです。)
自分の音を、自分の胸骨に響かせられるようになる。
それは、自分で自分を安心させる素晴らしい術を身につけることでもあります。
一人でも多くの方が、胸の響きを取り戻せるよう
いつもスタジオでお待ちしています。
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