美しい響きに繋がる記憶
春過ぎて
夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
持統天皇(『小倉百人一首』より)
はじめまして!4月からインストラクターの仲間入りをした智奈です。
これから、どうぞよろしくお願いします。
さて、あっという間に春が過ぎ、冒頭の歌のような、爽やかな季節になりましたね。
いきなり和歌から!?というのも、
5月の連休中、実家にて部屋の片付けをしたら、
昔買った「小倉百人一首」の本が出てきたのです。
パラパラとページをめくりながら、
好きだった歌を、百人一首ならではのリズムで声に出して読んでみました。
すると子どもの頃、
お正月に祖父母の家で、家族や親戚、従姉妹たちと一緒に
百人一首大会をした楽しい思い出がありありと蘇ってきました。
脳科学では、人の脳は何かを記憶する際に、
視覚に加えて、五感を刺激すると、
記憶を司る部位である海馬が刺激されて、
記憶が定着しやすくなり、思い出しやすくなるそうです。
五感のうち、もっとも定着しやすいのは、
嗅覚・匂いだそうですが、
聴覚・音も記憶に紐付けやすい感覚だそうです。
例えば、昔よく聴いていた歌を耳にしたら、
その頃のことが鮮明に蘇った、
なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
逆に、記憶に残したい場合は、
意識的に「音」を活用すると良いそうです。
例えば、英単語を覚える際に目だけで覚えるよりも、
音楽を聴きながら覚えると、記憶に紐付く情報が増えるので、
格段に覚えやすくなるそうです。
更には、
初対面の人に自分のことを覚えて欲しい、
大事なイベントをその場にいる人たちの記憶に刻みたい、
相手の心に残るプレゼンテーションをしたい、
といった時、意識的に「音」を活用することで、
より効果を出せる場面は多いのではないかと思います。
そして、私たちにとって一番身近な音「声」を有効活用しない手はありません。
Breavo-paraのレッスンでは、この「声」に磨きをかけていきます。
ここからは私の仮説ですが、
記憶と紐付く声が、美しい響きだったら、
きっとその思い出も、美しいものに分類されていくのではないでしょうか?
レッスンを通して、
皆さんの今を、未来を、過去を、
声で美しく彩るお手伝いをさせてくださいね。
インストラクター 智奈
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